2005年4月23〜30日

 4月19日 [辻 選手]

 PWCプロローグ [宮田 選手]

 4月23日 [辻 選手]

 4月24日 [辻 選手]
 4月24日 [宮田 選手]
  Task 1 のトラックログ

 4月25日 [辻 選手]
 4月25日 [宮田 選手]

 4月26日 [辻 選手]
 4月26日 [宮田 選手]
  Task 3 のトラックログ

 4月27日 [宮田 選手]

 4月28日 [辻 選手]
 4月28日 [宮田 選手]
  Task 4 のトラックログ

 4月29日 [辻 選手]
 4月29日 [宮田 選手]

 4月30日 [辻 選手]
 4月30日 [宮田 選手]

 PWCエピローグ [宮田 選手]



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PWCブルガリア公式HP
PWC公式HP
辻強選手のブログ


MAXのプロフィール
1978年生まれ28歳 未婚
2004年ワールドカップランキング 20位

14歳から父親とパラグライダーを始める。2000年からアネシーにてフライプラネット社テストパイロットとして在籍していた。 アエロダイン社を経て、現在はコルテラ・デザイン社にてハーネスデザイン製造を手がけている。

パラグライダー以外にテニス、水泳、クライミングをやっているが、スポーツは何でも好き。世界中で行われるワールドカップを通して旅をすることが競技会と同様に大好き。

自分のフライトスタイルについて
できるだけ冷静になれるように、自分にブレーキをかけて飛ぶタイプ。(以前はアグレッシブすぎてゴール手前数mにランディングしてしまうことが多かったから)

2005年4月19日
---- 辻 強 選手レポート --- 

ウィーン経由ブルガリア
 
今、ウィーンの空港でジングライダーズのジンさんを待っています。
日本を出国して12時間掛けてやっとオーストリアのウィーンについてカフェでお茶しています。
いまはどこでも無線ランでつながります。

今回は4月23日〜30日までブルガリアのバルカン半島のつけ根のバルカン山脈のソポトでパラグライダーワールドカップが行われます。パイロットは125人参加します。日本からは7人です。

後もう少しでブルガリア、どんな国でどんなエリア?どんな人たち、どんな食べ物だろう?とても気になり、とても楽しみです。後数時間で到着します。



明日の天気がよければフライトします。今日の夜は寝れるかな?たぶん、ホテルに着けばぐっすり寝られるかな!早く、着かないかな?


PWCブルガリア プロローグ
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

2005年ワールドカップがいよいよ開幕します!
年間全5戦で争われますが、今回は初戦のブルガリアに来ています。

ヨーグルト

大会が開催されるエリアはSopot。ブルガリアのほぼ中央部に位置していて、東西に100km以上続くバルカン山脈の中央にあります。クロスカントリーでも有名で260kmの国内記録が作られたエリアでもあります。北西風に乗って山脈を離れ、トラキア平原をトルコとの国境近くまで飛ぶそうです。フライトは、そんな山脈と平野の組み合わせることができ、テクニカルなタスクが予想されます。ガンガン突っ込むヨーロッパアルプスと違い、今回も冷静にじっくり行かなくてはならない局面が多そうです。チャンスあり!

ブルガリアはヨーロッパの東の玄関口でもあり、イスラムとキリストの文化が融合しているような町並みで異国情緒たっぷり。言葉はブルガリア語でロシア語に近いみたいです。昨日までロシア・オープンが行われていて、地元ブルガリアの選手も多く参加していました。ブリーフィングはロシア語でしたがお互い母国語でやり取りしている様子でした。顔も似ているし!
 
5日間あった練習日のうち飛べなかったのは1日だけでした。風が強い日は小さな丘に移動してリッジソアリングができます。コンディションが良かった2日間は雲底2500m!テイクオフ沿いのリッジは100kmのアウトアンドリターンは簡単にできそうな最高のコンディションとなりました。リッジに沿って雲ができるときはガンガンのスピードレースの様相ですが、平野部にターンポイントが作られることも十分考えられ、好コンディションの固定観念は要注意です。

とにかく、早めにエリア入ることができ、準備は万全です。シーズン初戦なだけに慎重に行く中に勝負どころでは前に出れるように、冷静に行きます。 天気はこの先2日間は高気圧圏内でタスクはできそうです。

丘でリッジソアリング

リッジ上クラウドストリート

只野選手ブーメラン


2005年4月23日
---- 辻 強 選手レポート --- 
 
今日はめちゃめちゃ良かった。
朝から晴れて、少しの積雲、風も弱い!まずは、ワールドカップの受付をしてから、ヘッドクオータにいったら、これから準備を始めるところだった。12時ぐらいからだそうだ 、山を見るとすでに飛んでいる。飛んでから受付をすることにした。

ブルガリアについてからすでに5日、ちゃんと飛べた日は1日だけ、あとは小山で飛ばされそうな風でリッジソアリングで汗をかいただけ・・・。ここはブルガリアの真ん中でバルカン山脈の麓にあるソポトと呼ばれる町でワールドカップが開催されます。東西に長く1500〜2000mの山がずっと続いている。100kmぐらいと飛ぶのは簡単です。山頂までは高速チェアリフトで上がるが、乗るときも降りる時も高速で結構危ない?

 
コンデションは、最高でちょうど山脈上にだけ積雲があって、いったん雲底につけるとぐるぐる回す必要が無いほど雲が連なり吸い上げられ、どこまでもいけそうだ。3時間ぐらいのフライト、サーマルが強くてちょっとびびったが、ほんとにここはすごい所だ。
夕方レジストレーション(受付)をおわったら、明日からいよいよ今年のワールドカップが始まります。 今日は、早く寝よう!


 


2005年4月24日
---- 辻 強 選手レポート --- 

初日 ワールドカップブルガリア
 
今日の天気は晴れ、なんだか良い感じ!
朝、リフト乗り場に着くともう列が長くなっていました。9時過ぎだというのに・・・。自分もそそくさ列に並び、山頂に上がった。風は程よく南西風が弱く吹いています。フリーフライトのパイロットが次々と飛んでいます。10時まで逆転層が厚く、穏やかにぶっ飛んでいました。リフトが遅いのかなかなかブリーフィングが始まりません。準備を終えて、ずっとのんびり待っていました。12時過ぎブリーフィング、相変わらず、グザビエがジョークを喋りながら競技の説明をしていく。シーズン始めなのでしっかり説明を聞いた。



今日のタスクは、64km、この山脈をちょっと行ったり来たり2往復して、メインのランディングがゴール。「北風が強いらしいので山のローターに気をつけるように」と言われた。そんな言われてもワールドカップのパイロットはどこでも突っ込むだよねこれが・・・。
13:50ウィンドオープン、14:30エアスタート。いつものように私はウィンドオープンが開くとすぐにテイクオフ!天気は良いのにちょっと荒れた感じでなかなか上がらない。込まない内にさっさと隣の山で雲底につけてエアスタートを待つ。雲底は2300m、雲の横でも上げながら待っていました。

14:30いっせいにスタート!雲の横で飛んでいたので私よりもずっと高いやつがたくさんいた。雲の横で私より100mは高い。ちっと羨ましく思いながらアクセルを踏み込む。結構コンデションは良さそうなのでペースが速い。ほとんど上げず最初のターンポイントを回り、みんな快調に飛ばす!
2番目のターンポイントまで良いサーマルポイントが無く、低くなりながら沖のターンポイントを取りに行く。がスタート前のあんなにあったサーマルがまるで無く、何人も降りてしまうパイロットが!その渋いサーマルで抜けたのが扇沢!ここで一気にスパートを掛けて2位でゴール!トップはかれもジンテストパイロットであるがスイスのマティアスでした。



まだ結果は出ていません。ワールドカップのホームページで見てね!
まだまだ、初日確実にゴールして順位を上げていますよ。頑張ります。

PWC公式ホームページ
PWCブルガリア公式ホームページ

Task 1 のトラックログ


2005年4月24日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

TASK1 : RaceToGoal 65.2km wind open 13:50 air start 14:30

朝から快晴。昨夜は放射冷却でブルガリアに来て一番の冷え込みとなった。テイクオフまでは2人乗りのおんぼろリフトで上がるのだが、これが遅い!混み合うまえに9時には並んだ。リフト降り場からは約100mのかつぎ上げ、フライト前の運動にはちょうど良い!?。テイクオフに着くとやはりテイクオフレベルには強い逆転層がびっしりと張っている。昨日よりも渋そうな様子。天気予報では南西風だったが、実際はテイクオフ裏の尾根ピークで北西風のフォローが15m/sも吹いていた。テイクオフは完全なリーサイド(裏風)となる。サーマルブローで問題なくテイクオフできるのだけど、サーマルは荒れそうだ。

荒れたコンディションを考慮してからか、発表されたタスクは、高い山が北西風をブロックする南斜面の65.2kmのアウトアンドリターンとなった。一見簡単そうだが、パイロンはリッジから少し平野の沖に作られているため、タイミングによっては落とし穴となりそうだ。

スタート時間テイクオフ前はやはり荒れていたが、さすがPWCパイロット!何とかほぼ全員が雲底から一斉にスタート!毎度ながらスタートでは鳥肌が立つ!東へ10kmを一気にグライド!ダイレクトに沖を飛ぶパイロットと尾根線上を奥から行くもの分かれた。沖周りがやや先行して1stパイロンを折り返す。2ndパイロン手前では扇沢さんが抜け出し、高くパイロンへ。それにつられる様に低く集団が動いた。山から約2km沖にあるパイロン周辺はサーマルがなく、低く帰ってきた時に運命の分かれ道が・・。若干高く山に戻った扇沢さんはカツンと良いのをゲット!一人雲底につけ独走態勢!低かった集団は大きくスタック!正一郎を含む半分近くのパイロットが降りてしまうことに・・。辻、宮田を含むセカンド集団は送れたが何とか復活、追走する。宮田集団から抜け出そうと沖の最短コースをギャンブルするが見事に外す・・。やはり高く山周りで行った辻は楽々。扇沢さんの独走かと思われたが、スイスのマティアスが低くパスして、トップゴール!数分遅れ、扇沢さん2位!2人の後は大きく送れた2nd集団がなだれ込むこととなった。
AerotctTeamのMAXは5位、辻29位、宮田39位。


2005年4月25日
---- 辻 強 選手レポート --- 

二日目 ワールドカップブルガリア
 
今日は朝から曇り…。天気予報もいまいち…。
昨日は急いで上がったが今日はとてもゆっくりです。そして結構寒い。こんなときはハッキーサックをして時間をつぶします。山頂の風は弱いらしく、とにかく上がることになりました。


今回山頂まで上がるリフトは1000mを上がるのでとても寒い。時間は20分、フライトスーツを着込んでリフトに乗ります。このとき、スタッフが2人で一人がリフトを押さえてパイロットが乗り、もう一人が荷物を乗せてくれる。かなり速いので乗るときはちょっとおっかない。

少しは日差しが指してきたが山頂のブリーフィングで競技はキャンセルになりました。でも風は弱く、穏やかなのでフリーフライトでのんびり飛びました。

今回はハーネスメーカーであるAVAスポーツがスポンサードをしているのでランディングでハーネスやグライダーの修理をすぐにしてくれます。とても良いサービスです。
明日の天気はわからないが頑張ります。






アバスポーツスタッフと



2005年4月25日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

Task2 キャンセル
 
ヨーロッパ大陸を南部に接近してしてきた低気圧により、朝から曇り。2時間は晴れ間が出る可能性があることから、テイクオフに上がるが厚い高層雲に覆われ、残念ながら競技はキャンセルとなった。

安定した中、パイロットはグライダーのでチェックをしていた。今回ランディングではメインスポンサーでもあるAVAスポーツがブースを出していて、メーカー問わずハーネス、グライダーの修理、チューニングをしてくれていた。ワールドカップパイロットのわがままな要求に快く修理してくれ、選手には大好評だった。

今日はブルガリアの祝日で多くのギャラリーがランディング会場に遊びに来ていたが、競技ができずに残念。

フライダウン


2005年4月26日
---- 辻 強 選手レポート --- 

三日目 ワールドカップブルガリア
 
今日は晴れ、9時にリフト乗り場でメテオフリーフィング。天気は良いが午後前線通過で風が強いようだ。早速リフトに乗って山に上がる。リフト降り場を降りてさらに100m以上パラザックを担いで歩いて登る。パラザックの重さは、パラストを含めて30kgぐらい。今回はかなりサーマルのコンデションがいいので念のためさらに水を持つ。


ここのテイクオフは広い、山一面がどこから飛んでもいい。しかし、低いところはちょっと乱流があってみんな少し登る。競技のときの鉄則があって、絶対にアッパーリミットまで登ってそこにグライダーを広げる!だからみんなよりさらに登る。登り終わるとヘトヘトになるので少し休んでそれからグライダーを広げ、準備に取り掛かる。

タスクブリーフィングまでは結構時間がある。私は本を読んだりちょっとパンをかじったりしているがアクロパイロットたちはちょっと条件が良いとすぐに飛んでしまう。たまにランディングまで降りたりするがちゃんとトップランディングする。昼にタスクブリーフィング、タスクはいったん決まったがなぜだか、変更して60kmの3角で回るタスク、10以上離れた対岸の山のテイクオフを取って戻ってきていつものランディングにゴール!
こんなタスクは非常に難しい。行き方はいろいろ考えることが出来るので飛び立つ前、地元の連中から情報を聞いた。

ウィンドオープンは13:50、テイクオフはフォローが入りだしダストデビルが出て結構大変だった。私はさっさとテイクオフしたが空中はさらに変で全体的に山の後ろから風と谷の強い東風がぶつかって上がらないし、荒れてるし大変もう、足が着きそうな感じでした。みんなそうで最初のターンポイントをとりに行くのが大変!バンバン降りています。遅かったが私はゆっくり粘って上げきってから最初のターンポイントを回った。しめしめ、残っているのはざっと数えて20機ぐらい。山にはりつきサーマルをゲット!後は確実に上げてゴールを目指そう!

「タスク イズ キャンセル!」の無線が入った。東側の山が積乱雲があり、雷もなっているみたい。だからキャンセルなのだ。やっとここまで来たのにがっかり。とりあえず上がるので上げてどこに降りるかを考えた。先まで強かった風が弱くなってきた。サーマルも良い感じに上がった。くそーなんでキャンセルなの!こんなに良いのに!と思いながら上げきって2000m、やっと良い感じで上がってランディングまで飛んで帰りました。

4日目強風のためキャンセルになりました。
さて、天気はどうなるのだろう?とても天気が変わり易く、予報が当たらない。好い方にはずれるといいな!









前線通過

Task 3 のトラックログ


2005年4月26日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

Task3  Race  60km

昨日の雨予報がはずれ!朝から快晴!今日もテイクオフ裏の山頂は北風15m/sの強風フォローが吹いているにもかかわらず、テイクオフは南西の微風。今日も荒れたコンディションが予想された。遅くには南西風に変わりだろうとの予報から発表されたタスクは、テイクオフのあるリッジを西に9km行った町から、対岸のテイクオフへ大きく平野渡りし、またリッジ東のターンポイントを取ってメインランディングに戻る60kmの大きなトライアングルタスク。半分以上が平野を飛ぶことになる。得意のフラットランドだけにチャンスあり!

しかし不安定な大気のためサンダーストームの危険が・・・。序盤、1stパイロンまでのリッジは予想以上にラフコンディションとなった。サーマルはフォローの北風に押さえつけられるかの様に、乱れて上がらない。リッジ斜面にへばりつくように荒れた中を西へ進む。1stパイロンはリッジから約3km離れた平野にある。最初に低く突っ込んだ集団は下層の強い東風につかまり、ことごとくランディング・・。宮田、辻、長島を含む集団はサーマルコンディションが好転するまで、リッジでステイすることに、西の空には巨大な積乱雲が東へと近づいてきているように見える。リスクはあるが、もう少し近づけば対流が活発になることは予想された。

やっとサーマルトップはリッジ尾根+200mまで上昇。待っていた集団は一斉にパイロンへグライド!パイロンを取った後。大きく2手に分かれた。そのまま平野を2ndパイロンへ向かう集団と、宮田、辻を含む、もう一度山へ戻る集団。予想されていた南西風はまったく吹かず、相変わらず下層は東強風。ダイレクトに行った集団はそのままランディング。山に戻った集団は順調に高度を上げることに成功!生き残ったパイロットは30名弱。急がば回れで、とにかく風上までリッジを戻り、それから平野部をサイドウインドでパスするしかない!

山に戻った集団が、安全高度まで上げきったときには、大気の状態は急変!一気に不安定になり(良い意味で)サーマルの質は良好で強く、雲底高度は2000m!よっしゃーこれで一気に平野へ!と思ったところで「Task is Cancel!」の無線が入ってきた・・。そりゃないでしょう、これからって所で・・。コンディションは急変したけど、積乱雲の接近は止まっているし問題ないと判断していただけに・・。ほぼトップを行っていただけに、悔しい!ワールドカップランキングとしては不成立タスクとなったかもしれないが、今回の大会結果としては大きくジャンプアップする点数がついたはず!がっくり・・。

Task3 キャンセル



2005年4月27日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

キャンセル

昨夜に通過した前線の影響により、朝から強風。ソポト町でも10m/sの爆風が吹いていて、9:00の時点でキャンセルが発表された。そのかわり11:00から主催者が Plovdiv への観光バスを出してくれた。 Plovdiv はブルガリア第 2 の都市で、古代ローマ時代の遺跡が多く残る歴史の街として知られている。ヨーロッパ主要都市と変わらない町でメインストリートは映画のセットのような古い建物があった。

ちょうどこの時期、ブルガリアは気団の境目に位置してしまい、天候は不安定のようだ。晴れていても風が強いことが多い。日本の春のようにフライト確率はあまりよくないらしい。ベストシーズンは7月、8月だそうだ。なぜその時期にしないのか?ちょっと疑問に思う。日没に近くにやっと風はおさまり、近くの丘でショートフライトができた。



2005年4月28日
---- 辻 強 選手レポート --- 

五日目 ワールドカップブルガリア

今日は晴れ、風も強くない!よーし、今日は出来るかも!

メテオブリーフィングが始まる前にリフトに乗り、テイクオフへ
混む前に上がってしまおうと思って上がってみたら、北風ビュービュー!!こんな強風じゃ、飛べる訳が無い。やっぱり、メテオブリーフィングを出てから上がれば良かった・・・。

でも、徐々に風が弱くなってパイロットもどんどん上がってきた。とにかくいつものようにテイクオフの上限まで担いで登った。



今日は、北西風が強いそうだ。しかし、サーマルが出ると風が入ってくるので風のいいときに早くテイクオフするそうだ。それを聞いてさっさと準備を済ませる。時折、ダストデビルが出てグライダーを巻き上げて上がった行く。すぐにそれをみんなで押さえてダストデビルが過ぎるのを待つ。本当に凄いダストデビルで、その辺に置いてある服でも何でも浮き上がります。たまたま、そこに置いてあったインナーケースがダストデビルでぐるぐる回りながら上がってしまった。インナーケースだけで200m以上上がってさらに隣りの尾根まで谷渡りをしまいました。みんなで見ていて笑っていました。持ち主は残念そうな顔をして袋を見ていました。

今日はサーマルが強い。75kmのタスクです。隣町まで行って帰ってきてそれから東へ50km飛んでいきます。まずは、ダストデビルが出まくりのテイクオフを安全に出ることが先決!しっかり風を呼んで飛び立ちました。


雲底は2700m、一気に上昇していきました。サーマルは5〜8m/sです。ちょっとびびります。上がってしまうと意外と安定しているがやはり北西風が強い。その方向にホバリングしながらエアスタートを待っていました。視程もよく遠くまで良く見えます。

風の強さにドキドキしながらスタート!ちゃんと上がるとことは上がる!山ぎわは北風強いのか、大きなシンク(沈下)がある。-7m/sを超えることも。

私は残念ながら、2番目のターンポイントのあと降りてしまった。信じられないぐらいの下降気流にはまってあっと言う間に下りてしまった。

2番目のターンポイントが取った後しっかり上げて、山か平野で明暗が分かれたようだ。山に行ったパイロットたちは降りてしまった。トップはスロベニアのパイロットでした。只野、宮田、長島、後藤がゴールしました。84人がゴールしました。

今晩は、AVAスポーツが主催のパーティーが出盛り上がっていました。伝統的なダンスなどいろいろ面白かった。





Task 4 のトラックログ


2005年4月28日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

TASK4 Race 75.3km

昨日の前線は離れたが、以前気圧の谷が残っている様子。朝から晴れているが夕方にはブルガリア西部ではサンダーストームの予報。朝一便のリフトでテイクオフへ上がるが、リフトを降りるころには10m/sはある北風のフォローが・・。嫌な雰囲気が漂うが、地元パイロットは南のブローに変わる!とありがたいお言葉。

11:00にはあれほど吹いていた北風が南よりのブローに変わった。かなり息継ぎがあり、テイクオフでは時々大きなダストデビルが発生し、グライダーが巻き上げられるほど!(グライダーケースは飛ばされソアリングしていた)確かにブローは入るが、思いっきりリーサイド(裏風)となっていることは明らかだった。上空は強い北西風が残る中、 RACE 75kmのタスクが発表された。

前半はテイクオフ前面を使ったアウトアンドリターン、後半は50km東の平野にストレートゴール。強い北風の中、山南斜面全面は荒れたリーサイド!当然サーマル間は強いシンクが有り、コース取りが悪いとあっと言う間に高度をロスしてしまう。前半戦は荒れたリッジの中、アクセルワークによりじりじりと差がつく、2ndパイロンを回るころには集団は大きく前後に広がることとなる。

中盤戦で大きくコースが分かれた。扇沢を含む先頭集団は低く山裾コースを選び、只野を含むゴールに向かい平野をダイレクトに行くコース。宮田はさらに山の奥深く、風上側にコースを取った。山奥コースは上空の強い北西風が作り出すウェーブリフトに乗り高度は3100mに達し、そして約20kmをなんと1グライド!!ゴール手前の煙は東風(ゴールまではアゲンスト風)、低く行っている平野コースは大きくスタックしているように見えた。この時宮田は勝利を確信するが・・。低く吹き込んだ西風により、平野部になんとコンバージェンスライン出現!!下層のコンディションは急変する。

後発の平野ダイレクト組は見事にリフト帯に乗り、最短距離を一気にグライド!宮田は風上であったが山からファイナルグライドをかけたが、大回りで間に合わず、大きく遅れてしまった。山裾を低く攻めた扇沢はコンバージェンスまでたどり着けずランディング・・。まったく読めないコンディションの変化にドラマがあった。後半のコンディション好転により、84名のゴール者が出ることとなった。只野19位、宮田32位、長島49位、後藤80位。


2005年4月29日
---- 辻 強 選手レポート --- 

六日目 ワールドカップブルガリア

朝から「ゴーゴー」と唸っていました。それで目が覚めた。天気は良いけど風が強い。

朝からキャンセル。バスが乗ってプロヴディフ観光へ、ここは古い町があってかなりの観光地らしい。コロシアムや古い教会、公園、たくさんの人がいました。ブルガリアは、イースターの休みでみんなショッピングや遊びに来ているそうだ。

遺跡のような石畳や古そうな教会、コロシアムを結構見ていて面白いものがいっぱいあります。

明日の天気はみんな、かなり悪いそうです。何とか天気が良くならないかな。




   


2005年4月29日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

ローマ遺跡

昨夜の経験したことのない強風はすごかった。外は20m/s以上の突風が吹き、まっすぐ歩けないほど。ホテル内は吹き抜ける隙間風の音で何度も目が覚めるほどだった。

やはり朝から強風は続き、キャンセルが決まった。調子は上がってきているだけに残念・・。天気ばかりはしょうがない。



2005年4月30日
---- 辻 強 選手レポート --- 

七日目 ワールドカップブルガリア

朝から、雨と強風で目が覚めてしまった。今日は最悪の天気です。大会本部のシネマに行ってみると閉会式の準備をしていました。たった2本しか飛べなった。

10時半過ぎから閉会式です。





2005年4月30日
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

昨夜、風が収まることを祈って就寝するが、朝起きてみるとやはり強風・・。上空は厚い雲に覆われ、パラパラと雨も降っている。テイクオフ付近は雪が積もっているのが見えた。

残念ながら今回のブルガリアは終了してしまった。10:30には表彰式が行われ、早めの解散となった。遠く、フランスやチェコから車で走ってきている選手もいるからだ。ちなみにフランスは7人交代で、24時間走り続ける。チェコチームはフォルクス・ワーゲン社からスポンサードを得て最新のワゴン車2台で遠路来ていた。ヨーロッパから参加選手はほとんどが自分達の車で走ってくることが多いが、今回のブルガリアはさすがに限界のようだ。親しくなった地元パイロットのマーティンにお土産を買いに連れて行ってもらった。

チーム戦3位

アエロタクトチームはチーム戦で3位に
入賞となった。


PWCブルガリア エピローグ
---- 宮田 歩 選手レポート --- 

今回のブルガリアに限らず、昨年初戦となったイタリアもそうでしたが、4月のヨーロッパは天気が不安定すぎるように感じました。しかしそんな状況下でも、正確な気象情報を入手して1週間の気象の流れを把握できなかったことが、今回の失敗点だと考えます。不安定な天気から短期戦集中の戦略とメンタルコントロールが必要でした。

初戦と言うこともありましたが、確実にゴールする中で、もっとアグレッシブに攻撃的なフライトが結果必要となったのです。今年初めから、各メーカーは高速時・高性能なハイアスペクトグライダーを投入してきました。昨年よりさらにハイスピード化は進んでいます。

荒れた中でのアクセルワークをいかにキープできるかが、最終的に大きな差となって現れました。安定した中でのアクセルワークができることは言うまでも無く、今回のSOPOTのようにリッジ全体がリーサイドとなっているところで、いかにハイスピードを維持できるかが今後の課題となります。グライダーが潰れてからのリカバリーよりも、潰れる限界前の挙動を感じ取り潰れないアクセルワークのトレーニングが不可欠と感じます。
結果は思わしくありませんでしたが、新たな課題は明確となり次回につながることになったと思います。

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Paragliding World Cup 2005