辻 強のオーストラリアレポート

-----このレポートはKPSの岡田さんからのレポート(お)と、辻君のレポート(つ)があります。-----
1月30日(火)
こんにちは。 先ほど、途中の空港で辻君をピックアップして マニラに到着しました。今日はあいにくの雨ですが 明日からに期待したいと思います。
![]() |
![]() |
|
| シドニーから自家用機?で | マニラでKPS三浦さん達と落ち合う |
1月31日(水)
今日の辻君です。 1日雨で飛べませんでした。(お)
晴飛雨読
2月2日(金)
今、オーストリアのマニラにいます。 マニラと言ってもフィリピンとは違います。 オリンピックのあったシドニーから北西に400km離れた田舎町、 プール1つ、スーパーマーケットも1つ、レストランもいくつかあるが 週末にしかやって無いみたい。 ここに来て4日もいるがまだ飛べてないです。 自分たちが着いた日から3日間雨、今日はようやく雨も止んだが 風が強くてまた飛べません。 まあ、くよくよしても天気には勝てないのでのんびり出来るときに のんびりしてます。 KPSの三浦さんたちも飛びに来ています。 2月3日から大会、何とか明日から飛べそうなので頑張るぞ!!!(つ)
![]() |
![]() |
![]() |
| お食事は・・・ | フィッシュ&チップス | とりあえず乾杯 |
雨は止みましたが、いまだ飛べていません。 明日から辻君たちは大会です。 (お)
お願い、雨が上がって飛べます様に!
2月3日
朝起きると晴れ、風も弱い感じ!今日は行けるかな? 9時に開会式とブリーフィング、なにやら天気は良いが風が強いらしい。 でも、お昼には、テイクオフに上がることに決定、さっそく、テイクオフへ。
今回は回収の為にドライバーを雇います。 名前はリーさん、シドニー出身でとても気の良いおじさんです。 そして同じチームにTAKの只野正一郎ともう1人アメリカ人のカール、 日本にいた時があり、COOに飛びに来たことがある。 なんてこんな所で会えるなんて!本当に信じられないね!
大会の方は、シャワーが来てキャンセル、 フリーフライトに変更! しかし、私は飛ばなかった。 ゆっくりだけど、少しづつ良くなっているので明日は こそ飛ること願って早く寝ることにする。(つ)
![]() |
![]() |
![]() |
|
テイクオフにて
|
後の白いモヤはシャワー(雨)です
|
KPS三浦夫妻
|
![]() |
![]() |
![]() |
|
準備中のテイクオフ(雨が見えます・・・。) |
今日は飛びませんでした。(だってすぐ前に雨が・・・)
|
COOにも飛びに来た事のあるカールさん・ピックアップ係のリーさん&辻
|
2月4日
Day 2 : Sun 4th Feb
Task 1 - 59.3km/Race to Goal /Borah - Curlewis
Day had 1000pts available
Fastest time : 2hrs.15min
ようやくオーストラリア初飛びが出来た。朝から天気が良く午前中フリーフライトして、それから競技開始。

タスクは南西に59.2kmのストレートフライト。 天候はかなり良い。テイクオフは北東風が弱いが飛んで見るとサーマルは かなりドリフトしながら上がる。
テイクオフはしっかりタイミングを計って出ないとすぐにタコる。 一度雲底に付けてしまえばかなり楽、スタートが開くまで待つ。
今回は13時30分を待たなくてもGPSでスタートが切れる。 13時30分以降はスタート時間は13時30分になる。 正一郎と私とPWCによく出ている連中10機位でスタート!
雲底1800m スピードは50km位、雲がどんどん発達して高いと良いが低いと雲の陰が多くて 上げ直すのが難しくなる。 途中、湖を越え丘を越え、ゴール出来た。
ゴールは30人位だった。 この調子でどんどん飛ぶぞ!!(つ)
(大会ミニ知識) 開催地―マニラ(シドニーから北西に500km)XC(長距離)フライトの世界記録(335km)がでているところです。/参加人数―125名(ヨーロッパ、南米、日本、韓国など各地からパイロットが集まっています。)/コンディション―テイクオフを離れるとフラットランド(平地)のフライトが主体になります。 (お)
2月5日
Day 3 : Mon 5th Feb
Task 2 : 73.1kms/Race to Goal
Day had 1000pts available
Fastest time 2hrs.45min
1位 Oystein Walle Quarx NOR- 921点/ 2位 Tsuyoshi Tsuji Boomerang 2 JAP- 906点/ 3位 Syoichirou Tadano Boomerang 2 JAP- 895点 /4位 Godfrey Wenness Omega 5R AUS- 881点/ 5位 Michal Orlin Avax RX SVK- 866点
朝は曇り南西風、気圧の谷らしいが良くなってくる。
新聞(左側が辻)
日本チャンピオンとして今日の新聞に載った。地方紙らしいけど カラー写真で本屋のおじさんが新聞をくれた。ちょっと得した気分!!
辻のテイクオフ
ガーグル
今日のタスクは74km北西の野原がゴール、雲底が低いのでなかなか難しそう。 マウント・ボラ(テイクオフのある山)の最初の難関はテイクオフしてからすぐ来る。なかなか上がらないのである。高度差は500m 上手くタイミングを見て飛び出さないと上がらずすぐ下にボムアウトしてしま う。 (ぶっ飛んでしまう。) 多くのパイロットがボムアウトしてリフライトに上がってくる。 私は何とかタイミング良く雲底(1600m)まで上がり、レースを始める! しかし、他のパイロットは周りに全然いないので、とてもサーマルを見つけるのが難しい。しかし、風は追い風なので探す範囲が広いから何とかなる。 サーマルを乗り継ぎゴールを目指す。 今日はトップゴールできた。
只野ゴール
スタートはかなり早かったのでポイントは どうなるか解らないけど、とにかく良くやった。 まだ、公式ではないが昨日の成績は10位、今日は2位でゴール。総合成績も2位につけている。
只野正一郎は、今日は3位でゴール、総合で24位 このペースで頑張ります。 (つ)
2本終了しての総合成績-Overall Results after 2 tasks
|
1 |
Godfrey Wenness |
| 2 | Tsuyoshi Tsuji |
| 3 | Michal Orlin |
| 4 | Syein Erdal |
| 5 | Enda Murphy |
2月6日
今日も雲が多い、天気は昨日と変わらないそうだ。 早速マウント・ボラに上がり、コンデションが良くなるのを待つ。
12時過ぎには晴れ間が多くなり、サーマルも活発になってきた。 タスクは西北西に60kmぐらいの所がゴール。 早速準備して飛ぶ出す!! 風は南風が強く、雲底は1500mぐらい、ちょっと低すぎる。 ゴールするためには、ユーカリの原生林の地帯を越えなければいけない。 約10km四方の大きな原生林で木ばっかりで全く降ろすところがない。 ここでは、森や林からは良いサーマルは出ないらしい。 そこでこれを回り込みながらゴールを行く。 しかし、ゴール15km手前で降りてしまった。 降りるときは風が強く、全然進めなかった。
今日は29位、只野正一郎はゴールした。 総合成績はまだ解りません。 大会はこれからが後半!かっ飛ばして行くぞ!(つ)

大会途中にテイクオフにすごい雨が降り、テイクオフできなかった 選手もいたそうです。この影響でCXLになる かもしれないとのことですが詳しくはまだよくわかりません。(お)
2月6日
今日も良い天気! 東風が強い。これはロングディスタンスが期待出来そう。 タスクは昨日と同じ方向(東北東)にさらに40kmプラスして101km!!! テイクオフの風も強い、雲も沢山あり、コンデションも良さそう。 ウィンドオープン後風だけが強くなり上がらす100機ぐらい入り乱れながら リッジソアリング!PWCのように行かない。みんな回せずにちっと怖かった。 日が当たり出すとサーマルも上がり雲底は1600m、100km飛ぶには ちょっと低いが風が強いから何とかなるかな? ゴールを目指してフォローに流す。対地スピード50km以上 アクセルを踏めば70kmシンクレートは2m、滑空比は10以上 ワングライドで雲底は低いが10kmは行く。 途中上がり切らなくて10kmくらいサーマルを追いかけドリフトしながら飛んだ。 上がりも下がりもせず、フォローに流してサーマルを探す。 最後、少し高さが足りず、ゴール2km手前に降りてしまった。 正一郎は2番目にゴール!、またやられてしまった。(つ)
空中でトランジット
| TASK4 | 総合 | |||||||||||||||||||||||||||
|
|
2月7日
朝から快晴雲一つ無い青空が広がっている。 今日のタスクは、106km、北東がゴール。 今回は、ターンポイントないでダイレクトにゴールを目指す。 飛び出してサーマルを捕まえて上げる。1800mまでしか上がらない。 2000m付近に逆転層があり、サーマルの力が足りず、それを 突き破れない。雲はもちろん無い。 こうなるとなかなか距離は伸ばせない。 3歩進んでは2歩下がるような感じで 少し上げてちょっと進んでまた少し上げる。 結局、56kmしか飛べなかったが午後6時まで飛んだ。 1位は60km飛び、私は5位、正一郎は15位でした。 今日はコンマ5ぐらいのサーマルを追いかけ過ぎてちょっと疲れた。 (つ)
辻君のテイクオフ
あっちゃんをサポートする辻君
2月9日
今日のタスクは今回最長の122km!方向は北! 天気は南風でいいがテイクオフ付近はブルーで渋い。 少し早めにスタートする。 少し渋そうなので私は山に行ったが真っ直ぐのハイウェイ上が とてもよく速かった。 雲はしっかり出来ていて雲底は2200m位 乗り継ぐまでの距離にはちょっと遠く届かない。 低くなるとサーマルを見つけるのが難しい。 50km付近から山になってサーマルは乗り継ぎやすかった。 前半に時間をかけすぎたために100kmでサーマルが弱くなり 降りてしまった。 今日は5時間以上も飛んだのにゴールできなかった。 明日こそは絶対にゴールするぞ!(つ)
2月10日
今日も昨日と同様の天気。 最終日ののでタスク距離は短めの90km北へ! テイクオフの周りはブルーだがコース上には雲がある。 スタートはぎりぎりまで待ってからでた。 雲をみてサーマルの有りそうなところを考えながら飛ぶ。 最初はとてもいい感じでサーマル乗れた。次もガツンとあがった。 先にで正一郎と追いつきそうな感じだったが。 町をすぎてその先で上がらなかった。 2、3機で並んでいいたのに駄目だった。コースをもっと山の方に 変えてれば上がったかもしれない。後から来た後続は上がっていった。 回収のリーの車に拾われ、ゴールへ向かう! そこにはトップゴールで入った正一郎がいた。 今日もトップかなりダントツだ! 総合で2位のロルフはなんとゴールライン手前5mにランディング! これでなんと正一郎が総合で2位なった。 とてもドラマチックだと成績を見て思った。 表彰式は町の体育館で行われた。 とてもおいしそうな御馳走とライブバンドで盛り上がる。 いろんな人が表彰され、最後にオープンクラスの表彰! かなり眩しく見える。次こそがんばるぞ! 後もう少しマニラでトレーニングをしてから帰ります。(つ)
オーストラリアの草原
競技の最終結果
Final Overall Scores (7 tasks)
1位. Craig Collings NZL 5906点/ 2位. Syoichirou Tadano JAP 5335点/ 3位. Rolf Dale NOR 5333点
「総合で2位になった只野 正一郎選手の写真とレポート」
2月10日(土曜日)大会最終日
もう後はない。トップとの差は大きく開いて704点。優勝する可能性はほとんどない。 2位とは、357点も差がついている。これまた、可能性は低い。 それならば、順当に飛んで3位の椅子を守るか? いいや、そんな事ではここに来て練習している意味がない。結果を考えず、俺の最高の飛びを表現しなければならない。 結果が全てではないけれど、俺を応援してくれている皆様の期待を裏切るような事は考えられないので、一生懸命集中して飛びましたよ☆
只野選手
Task 7 距離 89、8km コンディションは、最高と感じれた。雲がある。雲は道しるべ。雲から雲へ飛んで、どのコースが最良か考えられる。これは、もらった! 風は、強めだ。予報では、上空は毎秒10mの風が吹いているらしい。 適度に風がないと、スピードに乗って飛んで行く事が出来ないのだ。日本ではそんな風の中飛ぶと最悪の結果になるだろう。ここは、山がない分気流はそんなに乱れないから危なくないのである。
12:30 ウインドオープン テイクオフ風は、すこぶる強い。毎秒8mは超えている。 オーストラリアは、これぐらいの風は普通だという。不思議な事に、飛んでしまえばゆっくりだが前に進む。予報より風が弱いのではないだろうか? 常日頃からみんなに教えているが、風の強い日ほどサーマルは風上に発生する。 少し上げて、前に出る。またあったら少し上げて前にと、じわじわ進んでみた。 なかなかなんの上がりが悪い。こうなったら思いっきり前に行こうかと、2km先まで行ったがなかった。 こうして、13時ごろには先行グループが行ってしまった。 俺は先行したかったが、上げ遅れてしまいもう少し上げようとさらに20分ほど頑張ったけれど上がらず、見切って13:24スタートした。その他の選手はまだそこにいた。 もういくっきゃないで。 ぼら山のサーマルを離れて、タスク2でマニラの居候男三宅と必死になって上げたサーマルポイントでやっと高度を稼ぐ事が出来た。 昨日、一昨日の教訓を活かして真っ直ぐルートでガンガンにとばした。もちろん、雲を離れるタイミングは謙虚に守ってだが。 わずか20分で先行組に追いつき、ガグル(集団)で動きさらに先へと駒を進めた。 それでも5km程先を飛んでいる人がいて、大きな積雲の下でちっぽけな機体が、まるで大自然に祝福されているかの様に風にのって気持ち良さそうに上がっている。気分は最高やで! レースの終盤では、なぜかみんな西の山に突き刺さって行く。東の空には、クラウドストリートがあるのに!なんでそっちに行くのか? ゴールが近くなると、誰もが我を忘れます。でも、俺は冷静だった。なぜだろうか?みょうに落ち着いた気分でプレイしているよ。 そして、東側の我が道を進み案の定これが成功した。 ゴール30km手前から俺の勝ちは見えていた。なぜなら、後にも先にも誰もいないから。 おまけに、雲の道しるべは完璧なのだ。 ファイナルグライドはすでに決めていて、残り約15km地点に焼畑している場所があって煙がモクモク立ち上がっている。真黒になった地面が、上昇気流のトリガー(引き金)になっているのが一目瞭然だ。上空には雲がある。 「やった!ゴール確定!」 しかし、ここで油断してはいけない。魔のシンク帯があるかもしれないと、400mのマージンをとってゴールに向かった。 文句無しのトップゴール。やったぜ、とうちゃん!
フライトタイム 2時間44分 結果、ゴール者29名。最後の人のフライトタイムは3時間56分でした。 昨日までの総合2位のロルフは、ゴール手前5mでランディングした。あと2m高く入ってきたら良かったのに、、、 総合1位のミスターキウイも確実に決めた。絶好調やな〜。 「終わったー!」 長かった戦いは、ついに幕を閉じた。 7日間連続飛べて、総飛行距離 約535km 総飛行時間 約26時間 飛びました。 思い出に残るレースだったよ。 肝心の結果は、、、 オーバーオールランキング
表彰式
(総合成績) 優勝 CRAIG 5906点 2位 おれ(只野 正一郎)5335点 3位 ロルフ 5333点 わずか2点の差で準優勝しました。 「ん〜まぁいわゆる〜ですね、メイクドラマですかねぇ〜」 優勝こそ逃したけれど、俺的には優勝したぐらいの価値のある2点だった。 チームポイントは4位で終わったけれど、多国籍軍で楽しかった。 う〜ん最高やな、やっぱり☆